伊達好きねこたの歴史関連や創作物についての呟き処+創作小説置き場(もちろんフィクション)です。
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2024.05.18Saturday
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「許せるか!?」
2021.05.29Saturday
成実+小十郎+政宗+その他の人々
天正17年5月。
不機嫌成実に、シンクロした小十郎。
白石宗実ファンの方には申し訳ないです…名前しか出ません。
生まれて初めての海にはしゃぐ殿。
何を読んでも、可愛いなぁ、嬉しかったんだろうなぁとほのぼの見ておりましたが、政宗記で初めて知った『その時成実は』。
三人が殿の弾けっぷりを知ったら怒るだろうなぁ…と思い出したら、勢いで書いておりました(●∀´;)
うちの殿は、ほんとにダメダメだな…。
23日、殿、亘理の海で遊ぶ。
24日、殿、大森へ帰る。
26日、小十郎は大森へ、宗実は四本松へ、成実は二本松へ帰る。
27日、成実、大森を訪れる。
その時政宗様はとても喜んだそうですが、家主には超不機嫌な成実と、おだてて機嫌を直させようと必死な殿の画が浮かんだのでした(*●∀゜*)~~゜
天正17年5月。
不機嫌成実に、シンクロした小十郎。
白石宗実ファンの方には申し訳ないです…名前しか出ません。
生まれて初めての海にはしゃぐ殿。
何を読んでも、可愛いなぁ、嬉しかったんだろうなぁとほのぼの見ておりましたが、政宗記で初めて知った『その時成実は』。
三人が殿の弾けっぷりを知ったら怒るだろうなぁ…と思い出したら、勢いで書いておりました(●∀´;)
うちの殿は、ほんとにダメダメだな…。
23日、殿、亘理の海で遊ぶ。
24日、殿、大森へ帰る。
26日、小十郎は大森へ、宗実は四本松へ、成実は二本松へ帰る。
27日、成実、大森を訪れる。
その時政宗様はとても喜んだそうですが、家主には超不機嫌な成実と、おだてて機嫌を直させようと必死な殿の画が浮かんだのでした(*●∀゜*)~~゜
―――珍しい事もあるものだ。
と、小十郎は思った。
喜怒哀楽の展開はめまぐるしいが、不機嫌が長く続く事はなく、少なくとも家臣達の前では滅多にそんな素振りを見せない成実が、如何いう訳か、先程からあからさまに機嫌が悪い。
思い当たる節はある。手紙、だ。
「殿からの書状に御座います。」
使いの者から手渡された書面に眼を通したあの瞬間から、彼の表情は険しくなった。
「一体、何の報せで御座いましたか?」
意を決して尋ねると、不貞腐れて視線も合わせぬまま、握り締めて皺くちゃになった書状を突きつけて来る。破れぬ様、丁寧に広げてみれば、成程、これは成実が怒るのも無理はない。
伊達成実、片倉小十郎、白石宗実の三人が田村へ入って、およそ十日。
長らく睨み合いを続けている岩城・相馬への備えとして遣わされた彼等であるが、これといって事は起きないまま、平穏に時は流れている。
「我等が此処にいる意味はあるのだろうか?」
疑問に感じ始めた処に届けられた主君からの消息、気遣いの一言でも記されているかと思えば、
『亘理で初めて海を見た。あまりの広さに吃驚した。舟で沖へ出ると、昂揚したのか飛び込んで泳ぎ出す者までいたものだ。漁師達が出してくれた飯も美味く、実に楽しい一日だった。
お前の妻女はこんな処で育ったんだな。羨ましく思う。』
興奮冷めやらぬ踊りに踊った字で綴られたそれが、成実の奥底で燻ぶっていた火種にどれ程の風を送ったか、想像するに容易い。
「こっちがピリピリしながら無駄な時を過ごしてる間に、命を下したあいつは、水遊びしながら、美味い飯食ってたんだぞ!許せるか!?」
奥歯を噛み締める音に、己の気持ちも同調した。
いつもなら、多少の事は『まだ若いから仕方ない』と甘く判じてしまう小十郎だが、流石に此度は仏の顔もしていられそうにない。
此処暫くは小康状態とはいえ、今は戦中なのだ。山育ちの政宗が初めて見る海の壮観に、どれ程感激したかは計り知れないが、もしもその遊興の最中(さなか)に草に入られでもしたら、呆気なく首を盗られてしまっただろう。
「帰りましょう。」
その声はいつになく冷ややかで。
「いつまでも此処にいても、詮ない事です。」
書状を畳む仕草は丁寧でありながらも、瞳にはやけに力が籠っていた。
翌日、自身の逗留する大森へと帰った小十郎にとことん絞られたらしい政宗は、明けて訪れた成実の御機嫌取りに気を揉んだのだそうな―――。
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遥瀬ねこたろう
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伊達成実・伊達綱宗・大崎義宣をこよなく愛する京都人です。
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【3】メールアドレス toki716zane@yahoo.co.jp (件名に『716日より』と入力お願いします)
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