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伊達好きねこたの歴史関連や創作物についての呟き処+創作小説置き場(もちろんフィクション)です。
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特別展 京の小袖
2011.12.03Saturday
先日、招待券貰って喜んでた『特別展 京の小袖-デザインにみる日本のエレガンス』を見に、京都文化博物館に行って参りましたよー。
昨日の内から今日行こうと決めてたのに、起きたら11:00で、一瞬自分の目を疑った…。
でも行った!
伊達関連ではないので、まぁ2時間くらいで出るだろうと思い、帰りに近くのデパートで今日・明日限定で出してる海鮮丼でも買って帰ろうかなぁ、なんて思ってたんですが…特別展と常設展を見終わってミュージアムショップに立ち寄ったところで時計を見たら、17:40。18:00閉館ですよー。4時間もいたよー。

さてさて内容ですが、桃山時代~江戸時代の小袖を中心に、時々腰巻やら帷子やらも混じっていて、小袖の形をしていない裂(きれ/分解されたハギレみたいなもの)も結構ありました。
入口入ってすぐの処に、有名なお市の肖像画の小袖を再現したものが飾ってあり、紹介文に『織田信長の妹』ではなく『浅井長政夫人』と書かれていた事に、軽く感動vV
全体を通して感じたのは、今も昔も職人さんの技術って、計り知れないなー、という事。
五七桐を絞りで表現してるのがあったんですよ。絞りって、狙った通りの形に染めるの難しいんじゃないの?て思うんですが、一目で五七桐とわかるように染まってるんです。輪郭や刺繍は一切無しで、絞りだけで表された家紋。お見事!!重要文化財でした。
あと、雛人形柄で、人形の着物の柄の輪郭が絞り(細かい絞りで輪郭線を描いている)のにも、驚きを隠せなかった…。
江戸中期になると、デカデカと刺繍や絞りで文字が表された遊び心のあるデザインが登場して来て、後ろにいた2人連れの1人が『ヤンキーみたいやな…』と呟いたのを聞いて、噴きそうになりました(●∀´;)江戸中期の女性は漢字に親しんでいたのでしょうか?
武家はパノラマ風景や細かい柄、公家は大振りな花鳥風月などの文様を好んだそうですが、曳舟の様子を描いたものや、龍やら兜やら冠やらを描いた小袖、一体どんな女性が着てたんだろう?しかも後者、元は大振袖だったらしい…。きっと家主みたいな嗜好の女性だったに違いない。
源氏物語の柄の蝉が超リアル!!これも女性が着てた訳ね…。
江戸後期の作では、本物の孔雀の羽根を縫い込んだものもあって、技術もアイデアも凄いなぁと思いました。

黒地に鮮やかな色で刺繍された月に村雲、そこに舞い落ちる鷹の羽根、という小袖、政宗様好きそうだなぁ…。
ひたすら竹、竹、竹!な成実っぽい小袖もありましたよー。女物ですが…。
赤地に鹿子絞りの竹文様の振袖、総鹿子は時間も手間もかかるので超高価な品だったそうですが、成実たんがこういうの玄松院に贈ってたりしたら良いなぁ…と一人でキュンキュンしちゃいましたvV江戸後期の作ですけどね。結婚後に振袖は贈らんやろ、てとこはまぁ、置いといて…(*●∀゜*)

そういえば、展示とは直接関係ないけど、松島の円通院の光宗霊廟に薔薇が描かれているとか、円通院に薔薇園があるとかって、なんでそんな洋風な…と思ってたんですが、薔薇って昔から日本各地に自生していたそうですね。『コウシンバラ』という品種は特に『薔薇(ソウビ)』と呼ばれて親しまれていたそうで。意外。
しかしながら、今円通院情報確認したところ、『洋バラ』と明記されてたので、日本古来の薔薇ではなくて、やっぱり常長の影響か……。

さて、この特別展の後、総合展示も見る事が出来るんですが、文化博物館リニューアル後初なので、此方もしっかり見て参りましたー。
主に京都の歴史に関する展示なんですが、フィルムシアターに、以前京都アスニーで見た平安京の精細模型が使われてた♪
これ目的に、来年の大河ドラマ、1回は見ないとね(●∀゜人)♪
京都市内の中心部とはいえないまでも、それほど外れでもないのに何故か『口』のつく『丹波口』という地名がありまして、いつもなんでー?と思ってたのが解決。豊臣秀吉が京都の市街を塀と土塁で取り囲んだ『御土居』の出入り口の一つが丹波口だったそうな。
平安時代は堀や高い柵や壁が無く、外国からの使者に揃って『これではすぐに攻め落とされてしまいますよ』と心配されて、此処は平和な場所だから戦支度は要らないと答えた平安京も、その時代にはすっかり戦国色に染まってたんですね。

そんな総合展示の後半、期間限定で『金剛家の名宝』という展示が開催されておりました。能楽の金剛流のお家ですよー。
全くそんなの知らなくて、この展示が明日までらしく、見つけた瞬間『ラッキー!!』て思ったね♪
能面大好きな家主です。
(うちの)右馬はこんな顔~と思いながら、翁面と見つめ合って来ました(●∀´*)
国文祭では能見たかったけど行けなかったので、人生に一度くらいは、本物が見たい!


おまけ。
博物館内は傘の持ち込みが禁止で、今日は雨がぱらついてたので持っていた傘を玄関の傘立て(鍵付き)に預けたんですが、端が空いてたので何も考えずにそこに入れて、鍵を手にしたら、こんな番号でした。
ないろびなかぎ
もはや運命か?

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