伊達好きねこたの歴史関連や創作物についての呟き処+創作小説置き場(もちろんフィクション)です。
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続・最期の日々
2012.06.17Sunday
先日図書館で借りて来た『伊達政宗、最期の日々』、返却期限ギリギリで読み終えました。

新書なので、まさかこんなに時間かかるとは思ってなかったのですが、実は、全5章の内3章までが、あまりにもおもしろくなくて…なかなか読み進められず、途中で返そうかと思ったくらいです。
最期の2章はなかなか楽しめたんですが。
そんな酷評含むでもOKな方は続きをどうぞ。
新書なので、まさかこんなに時間かかるとは思ってなかったのですが、実は、全5章の内3章までが、あまりにもおもしろくなくて…なかなか読み進められず、途中で返そうかと思ったくらいです。
最期の2章はなかなか楽しめたんですが。
そんな酷評含むでもOKな方は続きをどうぞ。
全体を通して思った事は、この著者は『伊達政宗』という人について書く気はないんだな、という事。
書きたいのは、日本語に関する解説のようです。
昔の日本語を説明する為の教材として、政宗さんの小姓が書いた『木村宇右衛門覚書』を使っただけで、それぞれの人物に対する思い入れというものが感じられないし、伊達家に関する知識も乏しい。
わざわざ最初に『ですます調で書きます』なんて不要な宣言したにもかかわらず、本文では不自然に敬語でない部分もあったり、話の内容があちこちに飛び交っていたり、掲載した原文を丁寧に訳したかと思えば、全く訳していない文もあったり、纏まった原文を掲載していないのに『この部分からわかるように』と知ってて当然な書き方をしたり…更に所々に出て来る『○○氏はこう訳されていますが、それは間違いです』という意味合いの、いちいち他の人を卑下するような表現にもイライラさせられ、この人の文章は自分に合わないな、と思いました。
能や狂言からの引用も、こじつけ感が強く、自分の知識をひけらかしたいだけなの?て感じで。
歴史や伊達が好きな人にも、古文が好きな人にも、中途半端感が否めず、どういう人達に読ませたいのか、ターゲットがわかりません。
単純に、原文をずら~っと載せて、訳をずら~っと載せるだけで良い。変に解説とか著者の考えとか要らない。なんだか、解釈が的外れだし。
後半、家族との関わりが書かれる辺りからは、漸く楽しめました。
病身の父を間近で見た事がなく、小姓の背中越しにちらちら覗き見ていたら、その小姓の気遣いで傍に寄る事が出来た忠宗。初めて父の病状を自分の目で見て、父の口から話を聞いて、喜ぶ息子。実の父子であっても、大名家の重みが前に来ちゃうものなんですね。迂闊にお見舞いにも行けないとか。
近づきたいけど近づけないそわそわしてる忠宗と、断然身分は低いのにいつも一番近くにいる小姓(宇右衛門)との立場の差、そのやりとりがおもしろい。
忠宗にとって、『秘密』を打ち明けられる数少ない人物の一人に古内主膳が入っていて、某様宅の二人を思い浮かべて、ニヤニヤしちゃいましたよ(*●∀´*)
伊達側から見ると、将軍家光って可愛いですよね。言う事やる事が。一般には終わってる将軍扱いですが…。政宗・忠宗父子を気遣う家光が凄く良い人なんですが、ちょっと行き過ぎて有難迷惑になっていたり。
御見舞に来た家光が門を出た後に、その事を伝えに来た柳生宗矩(家主的にはこれが萌え処!)が、御座の間に座ってる殿を見て、
『まだ此処にいたんですか!?』
て口にしてるのにときめいて…いや、座ってるのも辛い状況のはずなのによくぞ、ていう褒め言葉なんですが、山岡小説の皮肉合戦が大好きな家主としては、それも皮肉に思えてね。
父が息子を『忠宗公』て呼ぶのも可愛いですー。
が、『忠宗の子は早死にだ、虚弱だ』とか、『後継ぎとして期待してた虎千代が死んでしまって、次の才助はちょっと藩主の器ではないよねー』とか、『脇腹の子はいく人あっても優れ者はいない』とか、死を目前にしながら、サラッと酷い事言ってるよ!
御見舞に行きたいという愛姫に、病気でやつれてみすぼらしい姿を見せたくないという政宗さん。将軍には会えても奥方には会えないと…そこが武士としてのプライドなんですね。
夫婦であっても、二人の関係にはきちんとルールが作られていた、という内容について書かれているのですが、
『愛姫は田村将軍の子孫で、しかも女性だから、巫女性を崇めて、正面の主人座に坐らせ、政宗は三間程引き下がって坐った』
て…でも、『坂上田村麻呂の子孫て名乗ってるけど、それ嘘だよね』て書いてたのも、伊達家の史料じゃなかったっけ?
愛姫の人柄について詳しく書かれていたので、この辺は読んで良かったかなーというか、木村宇右衛門覚書を全編読みたい気分です。
伊達男とか言われてる殿だけでなく、奥方の方もファッションセンスが良かったらしい…が、愛姫が殿に仕える人々に下されたという『とても斬新な趣向で選ばれた衣裳その他』がどんなものだったのか、超気になるっ!!(*●Д´*)
そんな愛姫に対する言葉、
『家のははたる御人』
良い言葉だ…。
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遥瀬ねこたろう
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伊達成実・伊達綱宗・大崎義宣をこよなく愛する京都人です。
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【3】メールアドレス toki716zane@yahoo.co.jp (件名に『716日より』と入力お願いします)
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